カラダの水分バランスについて

カラダの水分量は?

3503542_m

成人の場合、人体の約60%は水分で構成されており、体の機能維持に必要な電解質や栄養素などになります。
つまり、体を循環する血液や、皮膚や筋肉、臓器などを潤す体液で、細胞が正常に機能するように一定に保たれています。
性差としては、女性は男性に比べ脂肪が多いため、水分量も50%となり、年齢差では、高齢者は50%程度になります。

経口摂取される水分の流れを追ってみると、およそ7リットルの消化液が胃や腸に分泌され、そのほとんどが経口摂取された水分などと共に、小腸や結腸で吸収されます。

1日に2リットルの水分をとった場合は、0.1リットルが尿として排泄され、8.9リットルが体内に吸収されているのです。

私達の体内の消化活動にはこんな大量の水分が流れ、そして吸収されるサイクルを繰り返していることに驚きます。

この時期に怖い熱中症

熱中症は、高温の環境や高体温により、体に生じる異常の総称になり、熱による臓器の障害と、臓器への血流の低下が原因で生じるため、脱水を起こさないことが予防になります。
特に高齢者の方は、口渇感や体温調節機能が低下するため、熱中症のリスクは高く注意が必要です。

熱中症は、その症状と重症度から4つに分類されています。

○ 熱失神…血管が拡張することにより血圧が低下し血流量が減り、めまい、立ちくらみ、失神などの症状があります。

○ 熱けいれん…大量の発汗に伴い水分をちゃんと補給していても、汗で失われたナトリウムなどの電解質が不足することにより、筋肉痛、手足のつり、こむら返り、筋肉のけいれんなどの症状が起こります。

○ 熱疲労…発汗により失われる水分と電解質の量に水分摂取量が追いつかず身体が脱水状態になると、頭痛、不快感、吐き気や嘔吐、倦怠感(体のだるさ)などの症状が起こります。

○ 熱射病…高温の環境で活動することで体温が上昇し体温が40度を超えると、脳の体温調整を行う機能(セットポイント)が異常をきたし体温調節が行えなくなる状態となります。かなり危険な状態で、高熱の症状、けいれん、意識障害などの症状があり、涼しいところで横になり水分を摂るだけでなく、救急搬送が必要場合があります。

こまめな水分補給

情報雑誌や情報番組などのメディアでも取り上げられているので、もうご存知の予防方法ですが、

一にも二にも水分補給が大切です。

でも水分だからといって、カフェインを含むコーヒーなどの飲み物では利尿作用により、せっかく摂取した水分をおしっこで失うことになりかねません。また、こまめに水分を摂ろうしても、何かに熱中してしまうと忘れがちになってしまうものです。

そこで、こまめに水分摂取ができない方は、こんな方法を試してみてはいかがでしょうか?!

スマートフォンのアラームを活用する飲み忘れ防止対策です。私が実践している方法になります。
スマートフォンが無い方は、自宅にいる時は、キッチンタイマーで代用が可能です。

方法は簡単で、
1.1時間に1回アラームがなるようにセットする。
2.アラームが鳴ったら、アラームを止めてから水分を摂る。

1回に摂る水分量は、コップ1杯(150ml~180ml)、3口~5口くらいが目安でしょうか。
またキッチンタイマーを利用される方は、飲んだら再度タイマーを60分でスタートさせることを忘れないようにしてください。

コロナの影響で、閉じこもりがちになる今夏ですが、室内の温度にも気をつけながら健やかに過ごしたいものです。

タグ: